裏庭の改修

こんにちは!松澤です。

今回は、重機や車両が入って行けない裏庭の改修工事をやってきたので紹介します。

まず工事前ですが、コンクリート製の土留めなのですが、お隣の方へ大きく倒れてしまってます。ブロックの場合は鉄筋の不足などが原因で途中で折れる事も考えられますが、コンクリートで作ってあるものがこういう倒れ方をするのは適切な深さまで埋設されてない可能性が高いです。

解体するために裏側を掘削していくと、案の定、すぐにベースのコンクリートに当たりました。通常は苫小牧市なら地中65センチまで埋まってないといけないのですが、少々足りないどころかお隣側の地面とほぼ平らな所までしか埋まっていませんでした。ベースを打設してから立上り部分を作るこう言う土留め目的の塀などは、工法上、ベースと立上りは一体化しないので、適切な深さまで埋めないと、このようにベースと立上りの継ぎ目で土圧に耐えられずに折れてしまうので、土留めとしてはまるで機能しません。

これはもう残してもしょうがないので全て解体していきます。

・・が、鉄筋は割としっかり入っていて、これだけ倒れていても中々壊れません・・

使用してるのは「電動ピック」と言う、コンクリートの解体やハツリ用の電動工具です。「ハツリ(斫り)」と言うのは、撤去処分が目的の解体とは少し違い、コンクリートの形を変えたり、整える為に部分的に壊したり削ったりすることです。

先端が尖った刃先で強力な振動と言うか打撃を与えて破壊していきます。

今回はこの機械でなんとか全て解体しましたが、もっとボリュームがある場合やコンクリートが厚すぎたりで全然壊れない場合は、エアコンプレッサー式のブレーカー(ピックの大型版)や、このブレーカーが装着されたパワーショベルを使う場合もあります。

ただ、エアー式の機械はパワーはこれ以上ないほど強力ですが、近くに居ると耳元で大声を出されても何言ってるか分からないほどの爆音が出てしまうので、こういった住宅地では特に使用は避けます。

少し飛びますが、今回は工事場所が家の真裏で、大量の土砂の搬出は困難だったため、塀は作らずL型の土留めブロックを使用しました。

今回使用したのは、前回(こちら)まで紹介していた工事で使用した土留めブロックの大型版で、コンクリート製の高さ50センチのL型ブロックです。

1個が約65kgありますが、人力のみでもなんとか扱えます。

また、重量ゆえに頑丈なので、工事としては簡易的ですが、土留めとしても十分機能します。

最後に、フェンスを設置し、整地して完了です。

一番最初の写真に写っている4本ほどあった木は、施主の方が手入れが行き届かないという事で撤去処分しました。

新築時などに庭を作ると、最初はどうしても色々飾りたくなるのですが、木や花の手入れと言うのは、雑草の処理も含め思ってるよりもかなり手間がかかり、家庭菜園やガーデニングと言った植物の相手が好きな人じゃないと持て余す可能性が高いです。

特に木の場合、桜などを記念に植える方も多いですが、適切に手入れしないと幾らでも大きくなってしまうので、いずれ手に負えなくなり、場所によっては近隣の迷惑になる場合もあります。