外構工事③

こんにちは!松澤です

前回からの続きです。

まずは当社でもよく使う昔から根強い人気がある舗装材、インターロッキングです。

今回使用したのは、玄関前のアクセントとしてごく少量ですが、10センチ×20センチと言う大きさの長方形のブロックをパズルの様に並べていくのがインターロッキングです。

少し分かりづらいですが、砂で平らな下地を作り、そこにインターロッキングを敷いて行きます。今回使用したのはストレートタイプと言う一番ポピュラーなものですが、他にも大きさが違うものを組み合わせたり、ギザギザな形状のもの、形が全くランダムなもの、あるいわレンガなど種類が豊富にあり、それぞれ色の組み合わせや敷き方のパターンなんかも含めると数えきれないほどバリエーションがあります。

次に、最初の写真の緑色の部分ですが、これは人工芝です。

ポリエチレン製の模造品ですが、かなりリアルに再現されています。近くでよく見ると、底の方に枯れ草に見えるものまで縫い込まれています。

この人工芝の利点は、何といっても手入れが要らない事です。

本物の芝なら、散水や芝刈りはもとより、放っておくとどんどん固くなって行く土をほぐすためのエアレーションと言う穴あけ作業など、頻繁に手入れが必要で虫もつきますが、人工芝はそれらの手間は全くありません。

少し前まではいかにもビニール製であまりクオリティの高い商品が無かったのですが、最近ではホームセンターでもかなりリアルなものが売られていて、人気が出てきています。

工法としてはインターロッキングと似ていて、砕石路盤の上に調整用に薄く砂を敷いてから、ロール状の人工芝を敷設し、後はズレ止めにU字型のピンを打って行きます。下地さえ作ってしまえば、複雑な形状の加工が無ければ、施工は短時間で済みます。

次に、人手が足りずに自分も一緒に組立てていたため、いきなり完成写真で申し訳ないですが、物置を少し紹介しておきます。

現場で組み立てる既製品で、タイヤ保管庫(奥)と小型物置です。作業時間は大きいものでも半日ほど、小型サイズなら2時間ほどで組みあがります。

最近は物置もデザイン性に富んでいて、どのメーカーでも写真の様に扉だけ色を変えられるなどおしゃれな商品が多いです。

最後に、前回打設したコンクリート舗装に少し細工をしたので紹介しておきます。

舗装のちょうど中央にコンクリートカッターを入れて切断しスリットを入れました。

これは、マンションなんかの大きな建造物では必ずやる工法の「誘発目地」の設置です。

コンクリートと言うのは時間とともに水分が抜けていき、それと共に収縮するので、放っておくといずれどこかに必ずひび割れが生じます。

そこで「誘発目地」を設けて、あえて割れやすい部分を作る事で、そこに力を逃がし、壁などに亀裂が入らない様にするためのものです。

建物の場合は設計段階から綿密な計算に基づいて設置位置を予め決めて設置しますが、今回は後から切断してるので、本来のそれとは厳密には違いますが、仕組みは一緒です。

ちなみに、今回は歩道縁石の切下げ工事も行っています。外構工事で以外と多いのがこの工事で、本来歩道の縁石と言うのは、車道歩道の区画はもちろん、道路から宅地へ雨水が流入しないためとか、迷惑駐車や無暗な乗り入れを防止するために設置してあるもので、市の所有物なので勝手に工事はできません。

管轄の役所の許可が必要で、地域によって設置してある縁石の大きさが違ったり、下げて良いのは何本までとか決まり事も多いのですが、詳細はまたいずれ紹介したいと思います。

今回の工事はこれで全て完了です、雨天などで多少伸びましたが、着工から完成まで、おおよそ3週間ほどの工程です。