こんにちは!松澤です。
今回は小規模ですが久々に本業のブロック塀の改修工事を行ってきたので紹介します。
最初の写真が工事前の状態です。一見レンガやタイルを貼ったように見える塀ですが、これもブロック塀です。
このブロックは苫小牧とその近郊で限定的に見るもので、もう随分前に生産終了しています。建築用の普通ブロックに、レンガやタイル貼りに見せたモルタルの模造品が貼ってある化粧ブロックなのですが、貼り物の部分が経年劣化で剥がれてしまい、ブロックもかなり風化しているので、解体して新たに積み直します。
基礎はコンクリート製でしっかりしていたので、ブロック部分のみ解体しました。花壇の土が少し高いので、ブロックに直接触れない様に、断熱材で仕切っています。鉄筋が少なかったので、中間に「差し筋アンカー」を打ってあります。
コレが差し筋アンカーで、鉄筋の端に特殊な金具が付いています。これをハンマーで事前に穿孔した穴に叩いて打ち込むことで、先端の金具が穴の中で広がる様になっています。正しく施工したアンカーは簡単には抜けません。
打ち込んだアンカーを、専用の強力な機械で引っ張って強度を確認する試験もあるのですが、抜けずに鉄筋部分が切れます。仕組みは原始的ですが、それくらい強力なものです。
これを打ち込む事で鉄筋が入ってなかったり、鉄筋が少ない造作物の補強になります。
途中の写真も撮りたかったのですが、他の現場で作業中に終わってしまい間に合いませんでした・・
角の白いものは表札です。ブロックを削って埋め込んでいます。(真っ白なのは名前を隠してあるだけです)
表札も、長方形のシンプルなものから、鋳鉄製の西洋風なもの、ガラスとステンレスの組み合わせなど、豊富に種類があります。年に何度か扱うので、いずれ紹介できればと思います。