コンクリート塀新設②

こんにちは!松澤です。

コロナ禍の暗いニュースとなんだかすっきりしない天気で終わってしまった連休を挟んで少し間が空きましたが、前回の続きです。

まずはコンクリート打設です。コンクリートの量は2.5㎥と少ないのですが、人力作業で時間をかけてしまうと打設にムラが出来るのでポンプ車で一気に打設して行きます。

所定の高さまで打設を終え、固まる前に天端を仕上げています。

型枠に斜めに掛けてある金物は「サポート」と言う伸縮する仮設器具で、打設後に枠の調整が出来ます。

このあと、養生期間として約1週間空けてから、型枠を外し埋戻して完了となります。

コンクリートには、型枠を外しても良い最低限の強度として5N/m㎡(後述します)と基準で決められています。日にちにして大体2~3日置けばその最低限には達するのですが、今回は1週間置きました。強度が出ないうちに型枠を外してしまうと、コンクリートがかなりの確率でひび割れを起こします。

強度の話になるとどうしてもN/m㎡の様な一般的じゃない表記が必要になるので、この単位について少し話たいと思います。

細かく説明すると読む気が無くなる内容になってしまうので、できるだけ簡単にまとめると・・

まずN/m㎡と言うのがコンクリートの圧縮強度(押し潰す力)を示す単位になります。読み方はNは「ニュートン」で、その名の通り重力の単位です。リンゴで有名なアイザック・ニュートンの名前をそのまま使ってます。キログラム換算で1N=約0.1kgです

/m㎡と言うのは、面積単位で、1ミリ四方です。例えば24N/m㎡と言う強度のコンクリートを使うと、1m㎡と言うほんの僅かな面積で、およそ2.4kgの圧縮力に耐えると言う事で、これが1㎡なら2400tになります。

だからと言って、例えば1m四方の土間に2400tの重りを置いても大丈夫なのかと言えばそうとは言えず、コンクリートの強度はあくまで圧縮力に対してのもので、実際の造作物には、圧縮だけじゃなくあらゆる負荷が色んな方向から掛かってくるため、そう単純な話ではありません。

そのため、構造計算などに基づいて、こういうものにはこういう強度のものを使いなさいとか、施工方法など細かく規定が定められています。

大分脱線しましたが、肝心の仕上がりは全く問題ありませんでした。目立った気泡も特になく、上場の出来上がりで一安心です。