基礎工事②

こんにちは!松澤です。

以前より進捗を紹介してる店舗新築現場です。

大分基礎の完成が近づいてきました。基本的に基礎の形状と言うのは、アルファベットのTを逆さにした形になります。(塀の場合は敷地境界線から出ない様にLの字形にすることが殆どです)

今回の作業は鉄筋と、基礎のベースとなるTの横棒部分を作って行きます。

鉄筋が組みあがり、ベースの止め枠が付いた状態です。この枠の中にコンクリートを打設します。鉄筋は規定通り入ってるか検査も行っています。

鉄筋、型枠、とび、土工、左官、軽量鉄骨、内装、電気、設備・・・・数ある建設業の分野の中で、僕が個人的に特に難しいと思ってるのがこの鉄筋です。ブロックやコンクリートで塀を作る時にも鉄筋は扱いますが、ブロックに入る鉄筋の扱いに必要な知識と言うのは、この分野のほんの一部です。

今回の様な基礎工事の場合もそこまで難解ではありませんが、マンションなんかのRC造(鉄筋コンクリート造)になると、コンクリートと鉄筋と言うのは建物の強度や品質に直結する重要なものなので、その内の一つである鉄筋工事に求められる知識量は物凄く多い上に決まり事もかなり複雑で、扱う鉄筋の太さも変わってきます。

一般的なブロック塀で使うのは10mmと13mm(鉄筋の径は本来ミリではなくd10とかd13と表記します)、住宅基礎の場合で10mm~16mmになり、もっと大きな建物になると太さ25mmとかのサイズが出てきます。ホームセンターで売ってるのはだいたい13mmまでなので、16mm以上の鉄筋は初めて見るとその厳つさに結構驚きます。

また、16mm以上の鉄筋は、もう人力ではまともには曲げられません。現場には予め図面から拾い出して工場で加工済みのものを持ってきて鉄筋業者が組み立てるのですが、その拾い出しは、やれと言われても僕には無理です。

こういう躯体(壁や柱、梁など建物の構造部)にはどういう風に鉄筋を組むと言うのが法規で事細かく決められていて、角はどうするとか、継手になる場合は何センチ以上重ねるとか、この場所は太さ何ミリ以上の鉄筋が必要だとか、そう言うのを全て図面から読み取れないといけません。全く同じ建物はほぼないので、アレがこうだからこういう場合はこうだと言う様な応用も必要で、ホントに難しいです。

これは打設の様子ですが、自分も近くで作業してたのであまり写真がありません。写真では分かりませんが、養生の為に上屋が掛かっている為、ポンプ車のホースは所々上屋のシートに穴をあけて、そこから出しています。上に障害物こそ無いですが、ポンプ車のブームの動きが全く見えないのに、オペレーターは手慣れたもので、まるで見えてるかの様に的確に操作していました。

このベースコンクリートの打設作業、基礎工事の中で一番大変かもしれません。とにかく鉄筋を跨いでの移動が大変で、足元もこの段階ではどうしても良くないので、気を付けてないと転倒事故などケガにもつながります。また薄手のヤッケとかは気を付けないと鉄筋に引っ掛けるとすぐ破けちゃいます。

ベースが出来たら、再度型枠を取り付けて次は立ち上がりの打設になります。コレが出来上がると一気に基礎の形が見えてきます。近いうちに続きを紹介できると思います。

全く関係ない話ですが、本日は雪が殆ど無い苫小牧でもシーズン中に2~3回くらいある大荒れです。コレを書いてる今も外は大雪です。風も強くて粒の細かい雪が窓に叩きつけられる音が絶えません。

もっと寒い時に降るサラサラの雪なら20センチくらい積もってもなんてことないのですが、今日のはもう重たくて一番嫌なヤツが30センチくらい・・

いつもの除雪ならこの写真の横方向に一気に押して行って30分もやれば終わりなのですが、今日の雪は2mくらいしか進めない・・・

朝から会社の前の除雪を2時間かけて行ってましたが、終わったと思ったら既に5センチほど積もってます・・・これは今日の内にまたやらないとダメですね・・

道路もかなり状況が悪く郊外じゃ吹雪やホワイトアウトも発生してる可能性が高そうなので、皆さん気をつけましょう。