門扉修理

こんにちは!松澤です。

今回は当社の資材置き場(土場)での修理作業を紹介します。

出入り口に大型の鉄製門扉が付いているのですが、数日前からかんぬきが異常に渋くなって抜き差しに一苦労する様になってしまい、扉自体も見るからにズレていたのですが、原因は既に分かっています。

こういう大型の門扉はその扉自体が大きくて重いので、支柱だけでは水平に支えられません。その為支柱の上端部から斜めにワイヤーなどで引っ張り上げて支える構造になっています。

上の写真の左側の扉が正解の状態です。右側は扉を吊る金具が腐食して取れかかっており機能していません。最初はこの状態でも何とか開閉できたのですが、どんどん内側に下がって来てしまい、この通り右と左の扉が大きくずれてしまいました。

このまま放っておいても酷くなるだけで、いずれは全て交換するしかなくなってしまうので、今のうちに手の空いてる職人さんに直してもらいます。

まず腐食した部分を覆う様にアングルと言うL型の鋼材を溶接してます。

溶接にもガス溶接やアルミやステンレス専用の特殊なものなど、色んな種類があるのですが、これは一番ポピュラーな電気放電を利用する「アーク溶接」です。

子供の頃に言われた事がある方も少なくないと思いますが、町で溶接作業を見かけても、この光は絶対に直視してはいけません。このアーク光からは強烈な紫外線が出ていて、長時間作業してると、肌の出ている部分はヒリヒリするレベルで日焼けします。それだけの紫外線を直視してると、目が焼けて炎症を起こしてしまい、とても厄介なことになります。特に困るのが症状が出るタイミングで、仕事を終えて帰宅し、寝る頃になって出てきます。僕も一度経験がありますが、涙が止まらなくなりゴロゴロと痛くて眠れなくなります。1日くらいで治りますが、その一晩は地獄を見る事になるので、ホントに気をつけましょう。

少し話がそれましたが、腐食部分をアングルで覆って補強し、扉を吊る為の金具も溶接しました。念のため金槌で叩いたりグイグイと引っ張って外れないか確認しましたが、がっちりと溶接されています。ここまで終わればほぼ完了で、後は吊り上げて扉の高さを調整するだけです。

普段はうちの職人さんは鉄筋くらいしか溶接しないので、本職の溶接工ほどきれいには出来ませんが、グラインダーでボコボコしてる溶接跡を削って形を整え、さび止め塗装をして完了です。

斜めに扉を吊ってるワイヤー(これは鉄筋で作ってます)の中間にターンバックルと言う調整金具が付いていて、コレを締めたり緩める事で張り具合を調整します。