こんにちは!松澤です
1週間ほど空いてしまいましたが、前回の店舗新築現場より、掘削後の作業をまとめて紹介したいと思います。
まずは地業(じぎょう)工事と言う工程で、基礎を支える下地作りになります。
基礎が立ち上がる部分に砕石と同じ役割の「再生FC」と言う路盤材を敷いて行きます。再生FCと言うのは、リサイクル材料の一つで、フライクリーンの略です。材料は石炭灰・・つまり燃料としての役目を終えた石炭から作られたものです。札幌辺りでは山から採掘した石を砕いた砕石が多いですが、火力発電所の近くなのもあって、苫小牧で路盤材に使うのはコレが主流です。
地業と並行して杭の切断も行っています。沢山見えてる円形のものが杭です。今回使用してるのはコンクリートパイルと言う杭です。
杭業者が事前にボーリングによる地盤調査を行っていて、その結果と設計を考慮して杭の長さなどを決めます。
杭は基本的に支持層と言う固い地盤に到達したら、それ以上無理に打ちこむ事はしないので、切断作業が必要になってきます。
これが切断した杭です。切った杭の長さはほぼ同じで1mくらいです。
予定では2mで支持層に届くという話で、今回使用したのは3mの杭なので、予定通りです。124本打った杭全て切断しました。
杭の切断と地業を終え、次に行う工程が「捨コン」の打設になります。
捨(すて)コンと言うのは、他所で余ったコンクリートをホントに捨ててる訳ではありませんが、「捨て」と言うだけあって鉄筋は入れませんし、基本的に建物の強度や構造には関係ないコンクリートです。
では何のためにやるのかと言うと、この後組み立てる鉄筋の施工精度の向上や型枠を固定するためと言うのもありますが、特に「墨出し」をするためのコンクリートになります。
近いうちにその様子を紹介できると思いますが、以前紹介した位置出し同様に精度を要求される工程で、墨が間違ったり曲がったりしていれば、後々問題になってしまう重要な作業になります。
砕石に正確な墨出しは出来ないので、コンクリートを打設して平坦に均しておく必要があります。
捨コンは大体厚さ5センチが標準ですが、薄いので今の時期でも割とすぐに固まってきてしまいます。その為、人数を動員して一気に均していきます。この作業を雑に行ってコンクリートがガタガタになってる様では、後で墨出しを行う僕らが困るので、職人さんには丁寧にやる様毎度念押しする作業です。
少しづつ建物の形が見えてきましたが、まだまだ序盤です。
前日から、予報では数年に一度レベルの大荒れと騒がれていて、既に太平洋側でも高潮や暴風被害が出てたので少し心配でしたが、天気は全く荒れる事なく、寒さも控えめだったので、打設作業も無事に完了しました。