こんにちは!松澤です。
今日は当社と古くから付き合いのある造園会社さんより、見て欲しい塀があるとの依頼を受けて現地で打ち合わせをしてきたのですが、その塀がちょっと変わった状態だったので、紹介したいと思います。
これは正面から撮影したものですが、こうやって見ると多少のひび割れこそ見えますが、倒れてきている訳でもなく、特に問題視するものでもなさそうなので、違う材料で作り直す等のデザイン的な面での依頼なのかなと思いましたが、裏側を見てみると・・
相当重症でした。
ここまで綺麗に裏側だけ剥がれ落ちるケースは珍しいです。普通はこうなる前に倒れてくるか表側にも大きな亀裂など無視できないダメージが現れて来ます。
この塀は基礎を地上10センチほどまでコンクリートで立ち上げていて、その上にブロックを積んでいます。
見た限り工事が悪いと言う印象はありません。むしろ目地なんかを見ても上手な職人さんがやってる印象でした。充填されたモルタルで隠れていますが鉄筋もきちんと入ってそうです。
ではなぜこうなるのか、家主さんの話ではもう30年はとっくに超えてると言う事ですので、原因は「経年劣化」と考えて良さそうです。長年雨風に晒され続けると、鉄ならサビ、木材なら腐る様に、ブロックは風化します。
ここまで極端なのは僕も見た記憶がない例ですが、外から見る分には何ともなくても、このように裏側だけが重症になってる事は稀にあります。
自宅に塀を回してる方は、物置や植栽なんかで隠れて見えない部分がある場合、一度確認してみると良いかもしれません。
いずれにしろ風化してしまった部分は撤去するしかありませんが、今回は基礎のコンクリートがしっかりしてそうなので、ブロック部分のやり直しだけで修繕できそうです。