レンガとアスファルト

こんにちは、松澤です。

 

今回は、年末に行っていた工事を一気に紹介したいと思います。

内容としては一般的な外構工事ですが、デザインで少し普段と違う事をやっています。

こちらは工事前です。家の前全面をアスファルトとレンガで舗装し、写真の車がある場所にはカーポートを設置します。

 

 

まずは舗装する為に路盤を入れ替えていきます。写真は路盤工事の最後の方で、ランマーで転圧しています。

工事開始が11月下旬だったので、時期的にどうしても凍害の恐れがあります。そのため路盤材(砕石)を敷いたらその日のうちに夏場よりも入念に転圧して固めてしまい凍っても問題ないようにしておきます。

掘りっぱなしや、路盤材を入れっぱなしで放置してしまうと、翌日凍ってしまって転圧しても殆ど締まらないと言った状況になり、そうなると春先に沈下や凍上など問題が起きる可能性が高くなります。

次に玄関前のデザインを作っていきます。R型にするので少し難しいです。

こういうカーブのデザインは、少しでもいびつになったりすると仕上がった時に凄く違和感が出てしまいます。施工前にある程度の位置出しはしますが、その後は何度も確認しながら微調整して行き、お客様にも確認してもらってから次の工程に行きます。

縁取りが出来たので、後はレンガを敷いて行きます。両サイドが全て加工になるので、写真に写っていない所でレンガの赤い粉じんにまみれて加工している職人がいます。

このレンガは、焼き物のため大きさにかなりバラつきがあります。規格寸法は110ミリ×220ミリなのですが、ものによって5ミリくらい大きかったりします。

暗くなってしまうので完成まであと少しと言う所で撮影しましたが、玄関前は形になりました。

他の現場と重なっていたため、朝だけ設置位置の指示などカーポート業者に立会し、昼に戻って来たらもう完成してました。

最近はカーポートもデザインに幅が出て来て、このように破風を木調にすることができます。

カーポートを設置する場合、北海道で一番気を付けなきゃならないのは、やはり積雪です。カーポートは種類が非常に多く、商品ごとにどれだけ積雪しても大丈夫か制限があります。

雪の少ない苫小牧なら50㎝対応で十分だと言う方もいるのですが、メーカー側が大雪などを考慮すると推奨できないと言う事と、実際雪が積もり過ぎたから降ろせと言われても、全く簡単ではないので、当社では100㎝対応の商品を推奨してます。雪下ろしは周知の通り非常に危険で毎年必ずニュースになってしまうほど事故も多いので、最初からある程度積もっても良いもので施工するのが無難です。雪の量は同じ北海道でも地域によって全然違う為、積雪対応力は十分な数値を考慮する必要があります。

工事も大詰めです。あちこちにレンガを敷いてますが、途中で辞めたわけではありません。

お客様より、ただのアスファルト舗装だけでは味気なくて物足りないと言う事で、幾つか提案した結果、舗装に所々レンガをアクセントとして入れる事になりました。

インターロッキングと同じ要領で並べて行きますが、施工場所がランダムで大きさも範囲も決まってません。あまりやり過ぎてもクドいデザインになってしまうので、適度な量と配置が求められます。

とはいえ、僕自身こういう事をやったのは今回が初めてなので、ネットで画像などを漁って参考にしました。

最後の仕上げです。アスファルト舗装です。

舗装業者の方も、こういうデザインは初めてだそうで、興味深そうに施工してました。ローラーなどでレンガを破損したり汚さない様に、あちこちに敷設したレンガを全部養生してくれてます。

玄関横は小さな花壇にしています。春に木を植える予定で、散水栓下のビスケット型の平板はお客様がご自身で用意したものです。

完成です。12月の施工でしたが、大雪が降る事もなく天候には恵まれたので、特に問題なく完了しました。