外構改修②

こんにちは!松澤です。前回の続きで、今年最後の投稿になると思います。

前回ブロック塀の所まで紹介したので、続きです。

これはコンクリート舗装部分です。コンクリート舗装は、アスファルトの様に3~4センチ程度ではすぐに割れて使い物になりません。工法としては、住宅などの土間コンクリートと同じ要領で施工します。

通常、こういう土間コンクリートは厚さ15センチで打設し、鉄筋も組みます。

小規模の工事なら「ワイヤーメッシュ」と言う鉄筋より少し細い鋼材を溶接して網状に組んだ建材を使って簡素化する場合もありますが、今回は面積があるので鉄筋で施工します。

鉄筋コンクリートの造作物には「かぶり厚さ」と言う決まり事があります。かぶり厚さと言うのは、コンクリートの表面から鉄筋までの距離で、基礎や土間、梁など、こういう部分は何センチと事細かくハッキリと決められているので、その寸法を確保しないといけません。かぶり厚さが少なすぎたり、多すぎると、ひび割れの原因になります。今回の様な土間の場合は、底から鉄筋まで6センチ必要です。

その数値を確保する為に使ってるのが、上の写真に所々見えてる立方体のスペーサーと言うものです。現場では見たまま「サイコロ」と呼んでます。一辺が6センチの立方体なので、単純にこれを地面と鉄筋に挟めばかぶり厚さが確保できます。

コンクリートを打設していき、左官屋さんに仕上げてもらいます。

打設は11月30日に行いました。仕上げのあるコンクリート打設時期としてはかなりギリギリです。特に繁忙期なので、生コンのプラント、左官屋さん、ポンプ車。この3業者を天気のよさそうな日にこちらの希望通りにタイミングを合わせて来てもらうのがホントに難しいです。

こういう時に週間予報が外れられるのが一番困るのですが、今回は予報通り晴れてくれて、気温も二けたまで上がってくれたので、問題なく仕上がりました。

一番不安だった部分が終わり、次に玄関前の階段を作ります。

途中経過が無いのですが、コレは玄関前の階段です。土間と同様に鉄筋を組んでから、階段の形になる様に型枠を設置し、コンクリートを打設します。

階段の1段の高さの事を蹴上げ(けあげ)、平らな部分を踏面(ふみづら)と言いますが、コレにも決まり事があります。一般の住宅の玄関先に設置するこういう階段は蹴上げ15センチ、踏面は30センチ前後にすることが殆どで、大体のお宅でこれに近い寸法で施工されてるハズです。今回は蹴上げ15センチ、踏面は少し広めの45センチにしてます。

最後にアスファルトを敷いて完了です。

およそ2か月がかりの工事となりましたが、寒さによる被害も無く、無事に完了しました。

この現場が外構工事としては今年最後の現場となりました。

昨年に引き続き、心配されたコロナの影響も殆どないどころか、むしろ例年よりも忙しかったくらいの一年で、人手も時間も足りない状況が続いてますが、特に労災なども発生せず、無事に終わって一安心です。

来年はもう少し投稿を増やせる様にしたいと思います。

それでは皆さん、良いお年を!